売れる着物かを手元で見分ける5つの確認点。買取店の公開基準から

公開日: 2026-08-31 / 更新日: 2026-10-03#着物買取 #着物の価値 #査定 #訪問着 #古物商 / 査定額の決まり方

本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます。紹介した買取サービスの申込みがあった場合、運営者が紹介料を受け取ることがあります。

着物に値が付くかどうかは、買取店が公開している査定項目を見る限り、状態・素材・寸法・証紙や落款・種類の5点で大きく変わります。購入時の値段は、どの社の査定項目にも入っていません。この5点を手元で確かめておけば、査定に出すか、処分に回すかの見当が付きます。

扱うのは、各社が挙げている査定項目と、手元での確かめ方です。とくに状態と寸法は、出す前に自分で見て測れます。買取店が受け付けない品目の一覧は「「着物は売れない」は本当?」、作家・産地の名前と証紙がどこまで評価されるかは「ブランド・作家の着物は高く売れる?」に分けています。

本サイトの運営者は古物商の許可を持っていますが、着物の買取・査定はしていません。この記事は、下に挙げる買取各社が公式サイトで公開している内容(2026年10月3日に確認)をもとに書いています。3社とも本サイトの広告提携先です。

各社が公開している査定項目

買取店 公式サイトに挙げている主な査定項目
コメ兵 年数(色柄から作られた時期を判断)、状態、サイズ、証紙
福ちゃん 素材(絹・ウールなど)、落款(作家物かどうか)、丈の長さ、柄、状態(しみ・汚れなど)
バイセル 保管状態(汚れやシミ)、種類(訪問着・留袖・小紋など)、素材(正絹かどうか)、加工(染めや刺繍の有無)

3社の項目を重ねると、状態と素材はどこでも見られ、寸法・証紙・作家は社によって書き方が違う、という形になります。以下、手元で確かめやすい順に並べます。

1. 状態:衿回り・裏地・袖口を開いて見る

コメ兵は、汚れが付きやすい場所として着物の「衿回りや裏地・袖口」、帯の「中布」を挙げ、汚れの程度は査定金額に大きく影響すると書いています。表の柄だけ見て「きれい」と判断せず、この3か所を明るい場所で開いて見てください。

見るものは、染み、黄ばみ、カビ、虫食いの穴、日焼けによる色の差、保管の臭いです。見つけたら、場所と大きさをメモしておきます。状態の悪い品の扱いは店で分かれ、コメ兵は「カビや汚れ等状態の悪いもの」を買取NGに挙げる一方、バイセルはシミや汚れがあっても買取できる場合があり、価格は下がると案内しています。

2. 素材:正絹か、ウールや化繊か

素材は、店が受け付けるかどうかに直結します。ウールはバイセルもコメ兵も対象外にしていて、ポリエステルなど化繊の着物は、バイセルが対象外、コメ兵が受け付ける、と分かれます。素材ごとの各社の扱いは「「着物は売れない」は本当?」の表にまとめています。

証紙や反物の端に「正絹」「絹100%」などの表示が残っていれば、品物と一緒にしておきます。表示が無く自分で判断できないときは、無理に言い切らず「素材不明」と伝えるほうが、査定する側も確かめやすくなります。

3. 寸法:身丈と裄を測っておく

コメ兵は、現代の一般的なサイズを身丈4尺3寸〜4尺4寸、裄1尺7寸5分〜1尺8寸、袖丈1尺3寸とし、これより小さいものは査定額が下がることが多いと書いています(身長160センチ以上の人のサイズが目安)。福ちゃんも、素材や作家が同じなら丈の長い着物のほうが買取価格は高くなると案内しています。

尺はセンチに直すと分かりやすくなります(鯨尺の1尺は約37.9センチ)。

部位 コメ兵が示す一般的な寸法 センチの目安
身丈 4尺3寸〜4尺4寸 約163〜167センチ
裄 1尺7寸5分〜1尺8寸 約66〜68センチ
袖丈 1尺3寸 約49センチ

身丈は背中の中心の衿付けから裾まで、裄は背中の中心から袖口までを測ります。メジャーで測った数字を書き添えておくと、問い合わせのときに伝えやすくなります。

4. 証紙と落款:品物と組み合わせておく

コメ兵は、産地紬などに付く証紙について「証紙の有無によって査定金額は大きく上下」すると書いています。福ちゃんは査定の確認項目に落款(作家物かどうか)を挙げています。手元では、証紙を探して、どの着物のものか分かるように一緒に包んでおけば足ります。証紙が無い着物でも、福ちゃんとバイセルは買取できると答えています。

落款の探し方や、作家・織元ごとの参考価格の幅は「ブランド・作家の着物は高く売れる?」で扱っています。

5. 種類:訪問着か付け下げか、喪服や浴衣か

種類で受け付けの可否と値の付き方が変わります。喪服は、バイセルもコメ兵も買取対象外にしています。浴衣や襦袢の扱いは店で分かれ、バイセルは洗える着物や七五三の着物も対象外にしています。出す前に、各社の対象外の一覧と照らしてください。

バイセルが公開している種類別の参考価格(2025年11月時点、未使用新品で一式揃っている場合を想定した上限)では、訪問着は「〜20万円」、付け下げは「〜8万円」、小紋は「〜5万円」、色無地は「〜2万円」です。これは条件の良い品の上限で、手元の着物にこの値段が付くという意味ではありません。種類によって上限の水準が違う、という目安として見てください。

5点を1枚のメモにまとめる

確かめた内容は、着物1枚につき1行で書き出しておくと、複数の店に同じ情報を渡せます。

写真で受け付ける店に送るなら、全体と、メモに書いた傷みの箇所、証紙の写真を添えます。

査定の申込先

以下は本サイトが提携している買取サービスです(広告)。2026年10月3日に公式サイトで確認した条件を添えています。

まとめ

着物の値が付くかは、状態・素材・寸法・証紙や落款・種類の5点で大きく変わり、購入額はどの店の査定項目にも入っていません。衿回りと裏地を開いて状態を見て、素材と寸法、証紙を確かめたら、メモにまとめて複数の店に同じ情報で問い合わせてみてください。受け付ける品物は店ごとに違うので、1社に断られても別の店で値が付くことがあります。