買い取られた着物はどこへ行く?買取会社の開示資料から見る流れ

公開日: 2026-08-21 / 更新日: 2026-10-03#着物の流通 #買取 #輸出 #リメイク / 法律と買取後の流れ

本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます。紹介した買取サービスの申込みがあった場合、運営者が紹介料を受け取ることがあります。

買い取られた着物は、買取店の販路を通って次の買い手に渡ります。バイセルの運営会社の公開情報では、個人向けには自社の通販や店舗、ライブコマース、事業者向けには卸販売や古物オークションという流れです。どの販路に乗るかで、査定額の付き方も変わります。

本サイトの運営者は古物商の許可を持っていますが、着物の買取はしていません。この記事は、買取会社が公開している資料と法令(2026年10月3日に確認)をもとにしています。取り上げたバイセル・福ちゃん・コメ兵・リファスタは、いずれも本サイトの広告提携先です。

買取会社が公開している販路

バイセルを運営するBuySell Technologiesは、事業紹介のページで販路を次のように説明しています。

全国で買取した商品は、世界各地へお届けしています。個人向けには、自社ECや店舗、ライブコマースを運営、事業者向けには卸販売や古物オークションを通じて販売しています。

同じページでは、自社ECの「バイセルオンラインストア」と、百貨店内の常設店舗、全国の会場で開く催事を挙げています。バイセルオンラインストアは、バイセルの着物買取ページで、中古の着物・帯・羽織などの和装アイテムを販売するECサイトと紹介されています。整理すると、買い取られた着物の行き先は大きく2つに分かれます。

行き先 公開されている販路 次の買い手
個人向け 自社EC、店舗、催事、ライブコマース 着物を着る人、集める人
事業者向け 卸販売、古物オークション ほかの古物商や販売店

これはバイセルの例で、すべての買取店が同じ販路を持っているわけではありません。

事業者向けの「古物市場」とは

事業者向けの行き先のうち、古物商どうしが売り買いする市場は、法律で位置付けられています。古物営業法は、古物市場を「古物商間の古物の売買又は交換のための市場」と定め、その経営には公安委員会の許可が要ります(古物営業法第2条・第3条)。

古物市場では、買い手もまた古物商です。個人向けの販路を持たない店や、自社で売り切れない品を持つ店は、ここで別の古物商に売ります。着物を売った人から見ると、自分の着物が業者の間で何度か売買されてから、最後に着る人へ届くこともあるということです。

着物の状態で、乗る販路が変わる

公開されている販路のうち、個人に直接売る販路では、買った人がそのまま着られるかが問われます。各社が査定項目に挙げる状態・寸法・証紙は、個人の買い手が気にする点とそのまま重なります。

着て使うには難しい品でも、生地や柄に使い道があれば、ほどいて古布として売られることがあります。ただ、着物のうちどれだけが古布や海外へ回るのかを示す数字は、確認した範囲では公開されていませんでした。

査定額の差は、販路の差でもある

査定額は、買い取った品を次にいくらで売れるかの見込みから逆算した数字です。バイセルは、査定のときに商品流通部署と連携して買取価格を出すと案内しています。個人向けの販路で売れる見込みが立つ品と、業者向けの市場に回す品とでは、店が付けられる値段が変わります。

受け付ける品の違いにも、販路の差が表れます。たとえばポリエステルの着物を、バイセルは買取対象外とし、コメ兵は「きもの(化繊含む)」として受け付けています。1社で値が付かなかったから価値が無い、とは限らないのはこのためです。

売る側にできること

査定の申込先

以下は本サイトが提携している買取サービスです(広告)。条件は2026年10月3日に公式サイトで確認しました。

まとめ

買い取られた着物は、店の販路を通って、個人の買い手か、古物市場などを経てほかの業者へ渡ります。バイセルの運営会社は、個人向けの自社EC・店舗・ライブコマースと、事業者向けの卸販売・古物オークションを公開しています。どの販路に乗るかで店の付けられる値段が変わるので、状態・寸法・証紙をメモにして、複数の店の査定を比べてみてください。